感染対策
清潔環境管理による感染対策業務
清潔環境管理の目的
手術室は患者様が手術を行い抵抗力が落ちるため、感染しやすい場となります。そのため感染制御が必要になります。
感染対策は、主に「標準予防策」と「感染経路別予防策」の2つあります。標準予防策は、こまめな手洗い、手指消毒、マスク、シールド等防護具の着用、医療廃棄物等の取り扱いなど、直接接触する事を避け、院内感染を予防する方法です。感染対策の中でも最も重要な事は、空気感染・飛沫感染・接触感染などを防ぐための対策である、感染経路の遮断です。
器械の滅菌やガウンテクニックはもちろんですが、目に見えない空気や手の届かない部分の清掃が最も大切です。感染経路を予防するためには、空調管理、空気の流れをコントロールし、環境表面の清潔管理が重要となります。
主な清潔環境管理業務
環境測定業務
- 浮遊塵埃測定
- 空気中の埃の粒子がクリーンルームの設定レベルを維持しているか測定
- 差圧測定
- 室内空気の流れの測定、クリーンルームは陽圧、隔離室は陰圧、陰陽切替手術室はきちんと切り替わるかの確認
- 風速風量・換気回数測定
- 風速風量を測定し、1時間当りの換気回数を計算、HEPAフィルターの交換の有無を確認
- リ-ク測定
- HEPAフィルターの破損やピンホール等の漏れ、設置取付状況の確認
フィルター交換業務
- HEPAフィルター交換
- 交換の目安は、使用年月では4年、使用時間では約6,000時間
- 中性能フィルター交換
- 交換の目安は、使用年月では1~2年、使用時間では約12,000時間
- プレフィルター交換
- 洗浄又はバキュウーム清掃で対応可能だが、2~3年に一度交換することを推奨
全体清掃消毒業務
天井・高所・壁面・吸込口フィルター・医療器材・床面等を、マイクロウエスによる除塵及びマイクロモップによる清拭業務を行う。(バイロックスアクセル(過酸化水素)を使用)
WAX業務
床の洗浄・手作業での隅処理・水拭を行った後、WAXの塗布作業に取り掛かる。
その他、オプション
オプション業務として、
- 浮遊細菌測定業務
- 空気中の埃の中にいる細菌の検査、菌種同定検査も対応
- 付着細菌測定業務
- 環境表面にいる細菌の検査、菌種同定検査も対応
- 水質検査業務
- 水の中にいる細菌の検査、緑膿菌等の特定検査も対応
- 清浄度回復時間測定業務
- 空調機を停止している状態から、何分で規定の清浄度レベルに回復するか測定
導入のメリット
清浄度測定結果のスピーディーな報告
測定結果で改善の必要がある場合は速やかに報告。測定結果を適切な基準と比較し判断。
移動した器材は元の状態に現状復帰
部屋の器材は移動し作業を行い、作業後は元の位置に戻すため、看護師様に器材の移動をお願いすることがない。
HEPAフィルターの適切な交換時期の提案
清浄度測定の結果を基にHEPAフィルターの適切な交換時期を提案し、病院様の経費の軽減に貢献する。
現場への日程調整、業務内容説明、報告書の提出が必要ない
弊社が現場へ伺い、作業の日程調整、業務内容説明、報告書の提出を行う。
弊社は手術室等清潔区域専門で作業を行っており、清潔、不潔器材及びゾーニングを周知しています。