ルミパルス®シリーズ
ルミパルス®とは
「ルミパルス®」とは、全自動化学発光酵素免疫測定システム「ルミパルス®」シリーズのことです。
「ルミパルス®」シリーズは、化学発光基質AMPPDとフェライト粒子固相を利用した試薬と全自動装置により、高感度・迅速処理・簡単操作を実現しました。B型慢性肝疾患、敗血症(細菌性)、重症細菌感染症、インフルエンザ、B型肝炎ウイルスなど、様々な感染症検査試薬があります。
最近では空港検疫におけるCOVID-19の検査において高性能な感染症検査機器として「ルミパルス®」シリーズを提供しています。
化学発光酵素免疫測定法とは
化学発光酵素免疫測定とは、測定原理を意味しており、CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay) ともいわれます。
検出に発光分子を使用する免疫測定法の一種で、化学発光性化合物の標識抗体または標識抗原を用いています。発光量を測定することで検体中の目的分子を検出します。
全自動化学発光酵素免疫測定とは
全自動化学発光酵素免疫測定とは、分析装置「ルミパルス®」シリーズの総称として使用しており、医療機器の区分では、免疫発光測定装置と記載されます。
ルミパルス®シリーズ一覧
「ルミパルス®」シリーズの詳しい情報をご紹介いたします。
ルミパルス® L2400
「ルミパルス® L2400」は、シリーズ最大となる240テスト/時間の処理能力を持つだけでなく、外部サンプリング機能を持ち、搬送ラインの対応など高い拡張性を有した装置です。グローバル展開を前提として設計されました。
試薬保冷庫、反応キュベット、装置オペレーション、検体架設、ディスポーザブルチップ、自動起動、タッチパネル式操作画面、搬送接続などの機能を搭載しています。
主な仕様
- 測定方法・・・CLEIA(化学発光酵素免疫測定法)
- 分析方法・・・フルランダムアクセス方式
- 同時分析項目・・・最大24項目
- 検体処理能力・・・最大240テスト/時間
- 測定条件・・・反応時間 20分、インキュベーター 37℃
- 検体架設数・・・最大150検体
- 機器サイズ(mm)・・・1700(W)×860(D)×1400(H)
特長
- コンパクトデザイン。
- 国内トップクラスの高い処理能力で、大量検体を高速処理し迅速な測定結果報告を実現。1時間に240テスト。
- 外部サンプリング方式を採用し柔軟なシステム接続を提供。
- オペレーターの使いやすさに配慮しており誰でも簡単に操作・メンテナンスができる。
- 他の「ルミパルス®」シリーズの機種とのデータの互換性を有し、装置の追加・変更を容易に。患者様の過去のデータ、同じ基準値を継承できる。
ルミパルス® G1200 Plus
「ルミパルス® G1200 Plus」は、さらなる簡便性と優れたシステム設計の柔軟性を実現いたしました。
主な仕様
- 測定方法・・・CLEIA(化学発光酵素免疫測定法)
- 分析方法・・・フルランダムアクセス方式
- 同時分析項目・・・最大24項目
- 検体処理能力・・・最大120テスト/時間
- 測定条件・・・反応時間 25分、インキュベーター 37℃
- 検体架設数・・・最大100検体
- 機器サイズ(mm)・・・1200(W)×800(D)×1330(H) データ処理部を除く
特長
- コンパクト。
- 最大36項目の試薬同時架設、最大24項目の同時測定が可能。
- モノテストカートリッジ採用で開封後の試薬汚染防止、ディスポーザブルチップ採用で検体間汚染防止。
- コストと時間の削減を実現、測定中の試薬・消耗品類の補充が可能。
- モノテストカートリッジ採用で検体の少ない項目でも無駄なく院内測定可能。
- 70項目以上の試薬ラインアップ。
- リモートサービスを使った電話サポート、わかりやすく迅速なお客様サポートを実現。
ルミパルス® G600 Ⅱ
「ルミパルス® G600 II」は、測定頻度が少ない項目でも効率的に測定可能な医療用検査システムです。夜間等の時間外検査や緊急検査機としても最適です。
サンプリングチップ供給ユニット、サンプリングチップ供給ユニット、サンプル分注移送ユニット、基質液保冷庫、検体希釈液・リンス液ボトル 廃液用・洗浄液用ポリタンク、プリンタ、タッチパネル、サンプルカローセルユニットなどの機能が搭載されています。
主な仕様
- 測定方法・・・CLEIA(化学発光酵素免疫測定法)
- 分析方法・・・フルランダムアクセス方式
- 同時分析項目・・・最大8項目
- 検体処理能力・・・最大60テスト/時間
- 測定条件・・・反応時間 25分、インキュベーター 37℃
- 検体架設数・・・最大30検体
- 機器サイズ(mm)・・・890(W)×725(D)×642(H)
特長
- 簡単操作。
- マスターキャリブレーション機能採用し、キャリブレータの本数と測定頻度を大幅に低減。測定操作がさらに簡単に。
- データ処理部を本体一体型(タッチパネル)とし、卓上型にふさわしい省スペース化を実現。
- 「ルミパルス®」シリーズ上位機種とのデータ互換性を実現。上位機種と同様に高精度な検査結果がえられる。
- 測定方法は、1 ステップ法・2 ステップ法・希釈 2 ステップ法・特殊 2 ステップ法の 4 種類。
- 測定原理は、高感度測定が可能である CLEIA(化学発光酵素免疫測定法)を採用。
- モノテストカートリッジ採用で開封後の汚染がなく、最後まで安心して使用でき、無駄がない。
ルミパルス®試薬項目一覧
腫瘍マーカー
CEA、AFP、CA19–9、CA125、CA15–3、PSA、シフラ、ProGRP、ペプシノゲン、フェリチン、IL-2R、SCC、free-PSA、メソテリン
感染症
HBsAg 定量、HBsAg、HBsAb、HBcAb、HBcIgM、HBeAg、HBeAb、HCV、HIVAg/Ab、HIV–1/2、HTLV-Ⅰ/Ⅱ、TP、PCT、SARS-CoV-2抗原、SARS-CoV-2 S-IgG(研究用試薬)、SARS-CoV-2 N-IgG(研究用試薬)、インフルエンザ、HBcrAg、HAVAb、HAVIgM、HIV-1p24
甲状腺疾患・副甲状腺疾患
TSH、FT3、FT4、T3、TRAb、TgAb、TPOAb、whole PTH、Tg
性腺ホルモン
LH、FSH、PRL、E2、プロゲステロン、テストステロン、βHCG、AMH
心疾患マーカー
BNP、トロポニンⅠ、ミオグロビン、CK-MB
糖尿病
インスリン、C–ペプチド
骨関連
25-OH ビタミンD
腎疾患
β2–M、L-FABP
アレルギー疾患
IgE
治療薬物モニタリング
フェニトイン、フェノバルビタール、カルバマゼピン 、バルプロ酸、テオフィリン、ジゴキシン、バンコマイシン
神経疾患
β-アミロイド、リン酸化タウ蛋白
研究用試薬
IL-6、アディポネクチン、PGE-MUM、アポB-48、PLAP
その他
アルドステロン、レニン、Ⅳ型コラーゲン・7S
※「ルミパルス®」試薬は、それぞれの機器によって使用できる試薬が異なりますのでご注意ください。
保守サポート
保守サポートでは、「迅速対応」、「計画的保守」、「お客さまの運用に沿ったサポート」をいつも心がけています。
迅速対応
- ・運用に則した保守契約プランで、全国12拠点からサポート
- ・拠点で十分な在庫を持ち、急な部品交換にも対応し、ダウンタイムを削減
- ・各拠点エンジニアがすべての「ルミパルス®」の保守技術を習得して対応
- ・臨床検査薬情報担当者(DMR)認定資格を全員が取得
計画的保守
- ・お客さまの機器状態を把握した担当者により、定期的に保守点検などに伺う
- ・全国修理発生状況を分析し、トラブル発生の予防保守活動を行う
- ・トラブル推移・過去履歴などから改善・予防案を策定し、常に安定 稼働に向けた活動を行う
- ・ハード機能向上、ソフト仕様変更などバージョンアップを迅速適用し、最新、最良に保つ
お客さまの運用に沿ったサポート
保守サービスプランのご案内
弊社ではお客さまのニーズにあった保守サービスプランをご用意しています。
- Basicプラン
電話サポートと保守点検とオンコール修理対応
- Easyプラン
保守点検と電話サポートのみ
その他、お客さまの運用に沿ったオプション設定をご用意しております。