アレルギー検査とは

アレルギー検査とは

アレルギー検査とは、食べ物や花粉などアレルギーの原因を調べる検査です。アレルギーの原因を探しだしその結果をもとに治療するのに役立ちます。アレルギーの原因となるアレルゲン(抗原)には、体への侵入経路によって、「食物性アレルゲン」「吸入性アレルゲン」「接触性アレルゲン」の3種類に分けられます。そしてアレルギー性疾患はその免疫反応の多様性よりI 型からⅣ型のタイプに分類されています。

人間の体には、細菌、ウイルスなどの感染性微生物や異物などから、身を守るために攻撃し排除する「免疫」という仕組みがあります。この免疫の働きが、環境やライフサイクルの変化によって異常を起こし、くしゃみ、発疹、呼吸困難などの症状を起こしてしまう状態が「アレルギー」といいます。アレルギー反応も広くは免疫反応の一部ですが、異物に対して反応する際に自分の体を傷つけてしまう場合をアレルギー反応といいます。

アレルギーの種類

Ⅰ型 アレルギー性鼻炎、気管支喘息(成人)、気管支喘息(小児)、じんましん・アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、食物アレルギー、アナフィラキシー
Ⅱ型 自己免疫性溶血性貧血、血小板減少症、顆粒球減少症、新生児溶血性黄疸
Ⅲ型 血清病、過敏性肺炎、ループス腎炎(慢性糸球体腎炎)、全身性エリテマトーデス
Ⅳ型 接触皮膚炎、結核の空洞形成、橋本病、ベーチェット病、臓器移植後の拒絶反応や移植片対宿主病(GVHD)、ツベルクリン反応

アレルギー検査の項目

アレルギー検査

【主な検査項目】
IgE(非特異的IgE)

IgE(非特異的IgE)は、IgE の血中濃度はアトピー性アレルギー患者において有意に高値を示すので、気管支喘息、皮膚炎、鼻炎などの場合、アトピー要素の有無を調べるのに有用とされる。

特異的IgE(MAST36アレルゲン)
特異的IgE(MAST36アレルゲン)は、陽性頻度の高い36種類のアレルゲンの測定が可能であり、診断・治療に有益です。

アトピー鑑別試験 (12種吸入性アレルゲン)
アトピー鑑別試験は、12種類の吸入性アレルゲンに対する特異的IgEを検出する検査で、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー疾患の診断において、アトピーか非アトピーかを鑑別する。

ミックスアレルゲン〔CLEIA〕(アラスタット)

【主な検査項目】
特異的IgE(ミックスアレルゲン) イネ科植物パネル5、雑草パネル5、食物パネル7 等

特異的IgE(ミックスアレルゲン)は、複数のアレルゲンを種類別にひとつの固相に結合させたものであり、構成シングルアレルゲンのいずれかに対する特異的IgE抗体が存在するか否かを測定するスクリーニング的な検査である。シングルアレルゲンと組み合わせて検査することによって幅広くアレルゲン検査ができる。

シングルアレルゲン〔CLEIA〕(アラスタット)

【主な検査項目】
ハルガヤ、ギョウギシバ、カモガヤ、ヒロハウシノケグサ、ブタクサ、オリーブ、ブナ(属)、タンポポ(属)、ヨモギ、リンゴ、豚肉、鶏肉、小麦、卵白、牛乳、ホタテ、ミツバチ、イヌ上皮、ヒノキ、スギ、ネコ上皮・皮屑、ハウスダスト1、α-ラクトアルブミン など。

マルチアレルゲン〔FEIA〕(CAP)

【主な検査項目】
特異的IgE(マルチアレルゲン) イネ科、雑草、食物、穀物、動物上皮、カビ

特異的IgE(マルチアレルゲン)は、複数のアレルゲンを種類別にひとつの固相に結合させたものであり、構成シングルアレルゲンのいずれかに対する特異的IgE抗体が存在するか否かを測定するスクリーニング的な検査である。シングルアレルゲンと組み合わせて検査することによって幅広くアレルゲン検査ができる。

シングルアレルゲン〔FEIA〕(CAP)

【主な検査項目】
ハルガヤ、ギョウギシバ、カモガヤ、ヒロハウシノケグサ、ブタクサ、オリーブ、ブナ(属)、タンポポ(属)、ヨモギ、リンゴ、豚肉、鶏肉、小麦、卵白、牛乳、ホタテ、ミツバチ、イヌ上皮、ヒノキ、スギ、ネコ上皮・皮屑、ハウスダスト1、α-ラクトアルブミン など。