感染症検査統計情報サービス
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感染症検査統計情報について
 
「感染症検査統計情報」にアクセスして下さいましてありがとうございます。

これからご覧になられます情報の解釈に当たりまして、「エスアールエル情報の特性」について以下に述べます。ぜひお読みいただき、その特性をご了解下さいますようお願い申し上げます。

まず「エスアールエルウイルス分離情報」についてです。
エスアールエルでは、「分離の依頼のあった材料から分離されたウイルス」を、中和試験、赤血球凝集抑制試験等によって同定しております。
臨床の先生方は、患者さんの状況から、ウイルス感染を疑ってウイルス分離検査依頼をして下さっております。大部分の患者さんは病院のある地域に居住しておられるでしょうから、それらの患者さんから「一般的には人体に常在していないはずのウイルス」が分離されれば、その地域にそのウイルスが侵入し、流行している可能性があることになります。したがって、「エスアールエルウイルス分離情報」が先生方の診断や感染予防指導の上でお役に立つものと考えています。
 

次に「エスアールエル感染症抗体検査情報」についてです。
臨床の先生方は、患者さんの状況から、特定のウイルス感染を疑って検査を依頼されるケースが多いですから、エスアールエルへの検査依頼の状況(検査依頼数の変動)はわが国におけるウイルス疾患の流行状況に相関すると考えられます。事実、過去十数年のエスアールエルへのウイルス別抗体検査依頼数の変動は、厚生労働省が実施している「感染症発生動向調査事業のデータ(国立感染症研究所感染症情報センター感染症情報室提供)」で公表されている各ウイルス疾患の患者発生数の変動とよく一致しております。したがって、ウイルス別抗体検査依頼数の変動をいち早く開示していくことにより、各ウイルス疾患の流行状況の把握・予測に役立つと考えられます。
ただし、臨床症状から判断した特定のウイルスの検査依頼ですから、その抗体の陽性率や抗体価の分布の情報は、「疫学調査を目的として計画された調査の結果」とは異なっております。このことをご承知の上で、ウイルス分離状況と併せて考えますと、そのウイルスの流行状況の把握・予測の参考になるものと存じます。

私どもの情報が、アクセスして下さった先生方の診断や調査解析の一助となれば幸いです。
平成11年1月
株式会社 エスアールエル
感染免疫部
 
この感染症ページの内容は上記のように学術的には制約のある資料ですが、わが国の感染症の動向を示すものとしてお役に立つと存じます。この資料は個人情報の含まれていない全国的検査結果の集積データーであります。検体をお出し下さった先生方の共有財産として御活用いただければ幸甚です。
平成11年1月
日本子ども家庭総合研究所
所長 平山宗宏
 
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