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エンテロウイルス > 1998年夏シーズン情報
-今年の夏のアデノ・エンテロウイルスの流行について-
7月までの依頼検査数の動きとウイルス分離同定検査の結果から考えられる、今年の夏のアデノウイルスとエンテロウイルスの流行についての情報です。エンテロウイルスにおいては、エコーウイルス30型の大流行が伺えます。
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1.検査数推移(中和抗体検査の動き) |
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[アデノウイルス]
5月後半より検査数が増え始め、7月前半には昨年の2倍以上の大きなピークがありました。今年は2月と3月にアデノウイルスが多く分離され、例年に無い早い時期からのアデノウイルスの流行があったものと考えられます。
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[コクサッキーA群・B群ウイルス]
コクサッキーウイルスは、A群、B群共に、ほぼ昨年同様の推移を示しています。 |
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[エコーウイルス]
エコーウイルスは、今年の夏、急激な検査数の増加がみられています。1997年の夏から流行が始まったエコーウイルス30型の検査を中心に他の型のエコーウイルスの検査数も増加しています。
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[エンテロ71型ウイルス]
手足口病の原因ウイルスであるエンテロウイルス71型の検査数は6月後半に急増し、去年よりかなり多くの検査数が続いています。
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2.1998年7月度分離報告数 |
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[アデノウイルス型別報告数]
アデノウイルス3型が目立って多く分離されました。次に多いのが7型であるということは注目されます。 |
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[エンテロウイルス型別報告数]
7月の報告数ではエコーウイルス30型が飛び抜けて多く、未同定のほとんどもエコー30型と思われます。本年は1991年以来のエコーウイルスの大流行の様相です。
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*2
未同定:同定試験を未実施のウイルス |
*3 NT(Not
Type):同定試験にて型同定できないウイルス |
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