第44回 臨床検査の最前線
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2005年 東京大学大学院医学系研究科臨床病態 2008年 東京大学総長補佐(兼務)(~2010年)2011年 東京大学大学院医学系研究科副研究科長、医学部副学部長(兼務)(~2019年)2017年 東京大学教育研究評議員(兼務)(~冨1トミユタカ 医学・医療のタイムリーな話題に関して、我が国の指導的立場におられる研究者により、広い視野から、かつ、わかりやすく講演・議論いただいているメディコピア教育講演シンポジウムは今回で第44回を迎える。幸い、好評を博し、盛会を続けているが、今回のシンポジウムのテーマは「臨床検査の最前線」である。 申し上げるまでもなく、臨床検査は医学・医療とくに診断面における中心を担うものである。医学研究の発展がフィードバックされる形で、臨床検査は日進月歩の進歩を遂げていることも皆様ご存じの通りである。臨床検査は大きく、検体検査と生理(機能)検査に大別されるが、本シンポジウムでは、血液・尿などの検体を分析する検体検査を中心に取り上げる。 どんなに臨床的に有用な検査であっても、正確な結果・的確な解釈に基づいていることが前提であるが、前半のⅠ部では、検体検査の実施・評価のあるべき姿が総論的に取り上げられる。後半のⅡ部では、代表的な検査に関して、近年の進歩を含め、オーバービューされる。 これまで、本シンポジウムにおいて、臨床検査に関する講演は数多くあったが、シンポジウム全体のテーマとして臨床検査を取り上げるのは今回初めてである。我が国の指導的立場におられる方々を講師としてお招きして、わかりやすい内容のご講演・ご議論を展開いただけることは例年通りである。日頃、検査に携わっておられる方々にとっても、専門外であるが、検査に関心をお持ちの方々にとっても、意義深いシンポジウムとなるよう企画させていただいた。本シンポジウムにより、臨床検査に対する正しい理解を深めていただくとともに、臨床検査の新しい息吹を感じていただけるものと期待している。主な研究領域臨床検査医学、血液内科学、血栓止血学、生理活性脂質主な著書編著「臨床検査法提要」(金原出版)「今日の臨床検査」(南江堂)「標準臨床検査学」(医学書院)「血液形態アトラス」(医学書院)「臨床検査値判読ハンドブック」(南江堂)「出血性疾患の実践診療マニュアル」(南江堂)「健康診断と検査がすべてわかる本」(時事通信社)など1983年 東京大学医学部医学科卒業 1984年 東京日立病院内科1986年 東京大学医学部附属病院第一内科1991年 山梨医科大学医学部臨床検査医学助手1997年 山梨医科大学医学部臨床検査医学助教授2003年 東京大学大学院医学系研究科臨床病態東京大学医学部附属病院内科検査医学助教授同医学部附属病院検査部副部長検査医学教授同医学部附属病院検査部部長2019年)2019年 東京大学医学部附属病院副病院長(兼務)(~2023年)2023年 国際医療福祉大学大学院長 東京大学名誉教授国際医療福祉大学大学院 大学院長東京大学 名誉教授ヤ矢 裕はじめの言葉

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