第44回 臨床検査の最前線
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ト人手員手8マエマサ 病院受診や健康診断・人間ドックの時に、血液や尿を採取して検査をすることがあるが、高頻度で測定されるのが肝機能検査(AST、ALT、γGT、ビリルビン)、脂質検査(コレステロール、中性脂肪)、血糖やヘモグロビンA1c、腎機能検査(クレアチニン、eGFR)、炎症やがんの検査などで、それらは生化学・免疫検査に分類される。そんな身近な生化学・免疫検査を話題とする。 研究や技術の進歩によって、測定可能な検査項目数はうなぎ登りで、測定に必要な検体量はどんどん微量化してきた。多くの検査ができるようになり、きめ細かな診断や治療が行われるようになっている。また、これらの検査結果を用いた疫学研究によって、検査結果ごとにこれからどうなっていくか、何に注意すべきかが予測できるようになり、健診や人間ドックでは検査結果を見て判定している。自身でも経時的な変化に注目して、検査結果をみていただきたいと願う。 本講演では、生化学・免疫検査における最新のトピックスを選んで、それが診療や健診にどのように使用されているかについて概説したい。主な研究領域臨床検査医学、臨床化学、遺伝子検査学主な著書「臨床化学」(医学書院)「一目でわかる臨床検査」(メディカルサイエンスインターナショナル)「検査診断学への展望」(南江堂)「臨床検査データブック」(医学書院)「がんの臨床検査ハンドブック」(日本医事新報社)「臨床検査を使いこなす」(日本医師会)1982年 浜松医科大学卒業 1986年 浜松医科大学医学部附属病院検査部助浜松医科大学医学部附属病院検査部1988年 アメリカ合衆国NIH、NIEHS客員研究1990年 浜松医科大学医学部附属病院検査部助1994年 国立がんセンター中央病院臨床検査部医員1999年 国立がんセンター中央病院臨床検査部医長2000年 浜松医科大学医学部臨床検査医学講座助教授2001年 浜松医科大学医学部臨床検査医学講座教授、附属病院検査部長2023年 浜松医科大学医学部名誉教授、特命研究教授浜松医科大学医学部 特命研究教授/名誉教授カワ川前 真生化学・免疫検査~肝機能、コレステロール、血糖など、健診や病院でおなじみの検査~

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