第43回 再生医療の最前線
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1990年 帝京大学医学部第一内科助教授1998年 帝京大学医学部内科教授2010年 帝京大学医学部附属病院副院長(併任タキカワハジメ 2022年10月28日、福岡で開始された第30回日本消化器関連学会週間で、山中伸弥先生の記念講演「iPS細胞の現状と医療応用に向けた取り組み」を拝聴する機会があった。この講演では、本シンポジウムの主題である再生医療についての各種分野での最新の進歩に加えて、患者血液から疾患特異的iPS細胞を作成して治療薬のスクリーニングを行う話や、iPS細胞作成に用いる遺伝子を老化動物に導入することにより、臓器の若返りがみられたとの夢のある話も伺えた。 再生医療は近年、種々の疾患に対して臨床応用が始まっており、今後様々な疾患での研究が進むものと期待している。また、運用面でも国内で頻度の高いHLAのホモ接合体のドナーからのiPS細胞を作成しストックしておき、HLAタイプが合う患者さんにすぐ利用出来るようにすることも行われている。さらに自己の細胞からiPS細胞をあらかじめ作成しておいて、必要時にそれを色々な細胞に分化させるプロジェクトも立ち上がっている。 本シンポジウムの前半では再生医療の基礎的な事項をご講演いただくが、これにより再生医療がどのようなものかを理解していただきたい。また、再生医療を行うに当たって、再生医療等の安全性の確保等に関する法律と医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律により安全面での対応がなされている。倫理面も含めてどのような問題点があるかも概説いただくことになる。主な研究領域内科学、消化器病学主な著書編集「消化器ナビゲーター」、「ここまできた肝の科学」、「講義録 消化器学」など1977年 東京大学医学部医学科卒業 東京大学医学部附属病院内科研修医1979年 東京警察病院消化器センター内科1980年 東京大学医学部第二内科医員1984年 米国UCLA客員研究員1987年 東京大学医学部第二内科助手 日本赤十字社医療センター第一消化器科帝京大学医学部第一内科講師〜2013年)2011年 帝京大学医学部内科主任教授2013年 帝京大学医学部長(併任〜2018年)2018年 帝京大学医療技術学部長帝京大学医学部名誉教授 帝京大学医学部内科客員教授帝京大学 医療技術学部長、臨床検査学科長・教授、医学部名誉教授、内科客員教授 一滝川2司会の言葉

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