矢ヤ授2 2005年 東京大学大学院医学系研究科臨床病態 2008年 東京大学総長補佐(兼務)(2010年まトミユタカ 人類の歴史は感染症との闘いの歴史であったと言われる。感染症の原因となる病原体の中でのウイルスの位置づけに関しては講演の中での説明に譲るとして、人類は、これまでも、より良い診断法の開発、ワクチンや治療薬の開発により、多くの怖いウィルス感染症を克服してきた。しかし、21世紀に入っても、いくつかの新たなウィルス感染症(新興感染症)が世界各地で発生していたところ、今回、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の脅威にさらされることとなった。 今回のCOVID-19への対応でも明らかになったが、行政主導の感染対策、診断薬と治療薬・ワクチンの開発とともに、一般の方々が、直面するウィルス感染症に関する正しい知識を持つことがきわめて重要である。 本シンポジウムの前半の部では、ウィルス感染症を横断的に俯瞰するが、ウィルスに関する基本的知識、検査法、発がんとの関連、ワクチン等に関しての最新情報をお届けさせていただく。 例年通り、テーマに関して我が国のトップ・リーダーの先生方に、わかりやすい内容のご講演をお願いした。インターネットからも膨大な医療情報が入手できるが、中には、鵜呑みにできない情報も含まれており、今回のCOVID-19に関しても例外ではない。本シンポジウムにご参加いただく皆様方には、是非、ウィルス感染症に関する正しい理解を深めていただきたい。主な研究領域臨床検査医学、血液内科学、血栓止血学、生理活性脂質主な著書編著「臨床検査法提要」(金原出版)「今日の臨床検査」(南江堂)「標準臨床検査学」(医学書院)「血液形態アトラス」(医学書院)「臨床検査値判読ハンドブック」(南江堂)「出血性疾患の実践診療マニュアル」(南江堂)「健康診断と検査がすべてわかる本」(時事通信社)など1983年 東京大学医学部医学科卒業 1984年 東京日立病院内科1986年 東京大学医学部附属病院第一内科1991年 山梨医科大学医学部臨床検査医学助手1997年 山梨医科大学医学部臨床検査医学助教東京大学医学部附属病院内科2003年 東京大学大学院医学系研究科臨床病態検査医学助教授同医学部附属病院検査部副部長検査医学教授同医学部附属病院検査部部長で)2011年 東京大学大学院医学系研究科副研究科長、医学部副学部長(兼務)(2019年まで)2017年 東京大学教育研究評議員(兼務)(2019年まで)2019年 東京大学医学部附属病院副病院長(兼務)東京大学大学院医学系研究科 内科学専攻臨床病態検査医学 教授冨 裕司会の言葉
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