第42回 ウイルスを知る
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キ木スズ 僕の座右の銘は「人生プラスマイナスゼロ」です。全てのモノに「陽」と「陰」が半分ずつある。だから、どんなに困難な状況でも、どこかに必ず「プラスがある!」と信じて生きてきました。今回、コロナに感染をして、さすがに「プラスは無いかな」と思いました。 しかし… 6月初め、微熱がありました。まったく危機感はなく、「風邪かな?」くらいに思っていました。僕は体調が悪くなると、いつも熱が出て2日くらいで引くタイプなのです。「いつものアレか…」と思ったのですが、4、5日熱が下がりませんでした。39度近くあって、なかなか下がらず…、でも2回ほど、36.5度くらいまで下がりました。理由は今でも分かりません。一時的に下がっても1時間くらいすると、また熱は上がりました。「これは尋常じゃないな」とも思いましたが、「コロナじゃないかも」「熱が下がったら仕事ができるかも」「迷惑をかけないで済むかも」という気持ちが勝ち、まずは家族から自分を隔離し、様子をみました。ですが、状態は改善しなかった為、自宅近くの発熱外来を探し、インターネットで予約をしてPCR検査を受診しました。 翌日、保健所から「コロナに感染しています」と告げられました。発熱から約1週間後のことでした。目の前が真っ暗になりましたね。まず頭に浮かんだのは、「みんなに迷惑をかけてしまう」という事でした。仕事は全てキャンセル。最悪の事態になってしまいました。翌日から二週間の入院。先生方は、僕が重症化しないように最善を尽くしてくれました。本当に感謝しています。 そして二週間後、最後の血液検査が終わり、検査結果に僕はびっくりしてしまいました。検査の数値が良く、体重も10キロ以上減っていました。僕はコロナに感染する前より、健康な身体になっていたのです。退院後、僕の生活は一変しました。何がどう変わったのか?全てお話ししますね。やはり、「人生プラスマイナスゼロ」でしたよ。主な著書「パパイヤ鈴木の作り方」(ザ・テレビジョン文庫)「デブでした。」(RHブックス・プラス)「カズフミくん」(汐留イノベーションスタジオ)11経  歴1966年6月29日生 振付師・タレント16歳でダンサーとしてデビューし、東京ディズニーランドを最後に振付師になる。1986年、CBSソニー(現ソニーミュージックエンタテインメント)で振付、タップダンスのインストラクターを務め、1998年にパパイヤ鈴木とおやじダンサーズを結成。2018年に結成20周年を迎えた。振付け代表作品は、AKB48「恋するフォーチュンクッキー」、ロッテ「Fit's」CM、スズキ「ソリオ」CM等。振付師、タレントパパイヤ鈴特別発言「コロナに感染して変わった事~悪い事ばかりじゃない!?~」

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