第41回 がんゲノム医療の最前線
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第41回メディコピア教育講演シンポジウムがんゲノム医療の最前線ヤ矢冨授1 2005年 東京大学大学院医学系研究科臨床病態 東京大学総長補佐・教育研究評議員、医学系研究科副研究科長/医学部副学部長を歴任後、 2019年4月より東京大学医学部附属病院副病院長 医学・医療のタイムリーな問題・話題に関して、我が国の最先端研究者により、広い視野から、かつ、わかりやすく講演・議論いただいているメディコピア教育シンポジウムは今回で第41回を迎える。幸い、好評を博し、盛会を続けているが、今回のシンポジウムでは、「がんゲノム医療の最前線」をテーマとした。 がん研究の進歩により、分子標的療法、つまり、コンパニオン診断により治療標的を有することが示されたがん患者さんに対して特異的かつ副作用の少ない薬を用いる治療が実臨床の場に導入されるようになり、これまでの本シンポジウムでも取り上げさせていただいている。そして、いまや、臓器ではなく、がん遺伝子プロファイルによってがんを分類し、その情報をもとに治療する時代が到来している。2019年6月には、次世代シークエンサー(NGS)を用いてがん遺伝子を網羅的に調べるがん遺伝子パネル検査が保険収載された。がん医療のあり方を大きく変えようとしているがんゲノム医療の現状と課題を正しくご理解いただくために本シンポジウムを企画させていただいた。 開催形式は変わるものの、例年通り、我が国の指導的立場におられる方々を講師としてお招きして、わかりやすい内容のご講演・ご議論を展開いただけることはたいへん意義深いと考えられる。本シンポジウムにより、がんゲノム医療に関する最新かつ正しい理解を深めていただき、がん治療の新しい息吹を感じていただけると期待している。主な研究領域臨床検査医学、血液内科学、血栓止血学、生理活性脂質主な著書編著「臨床検査法提要」(金原出版)「今日の臨床検査」(南江堂)「標準臨床検査学」(医学書院)「血液形態アトラス」(医学書院)「臨床検査値判読ハンドブック」(南江堂)「出血性疾患の実践診療マニュアル」(南江堂)「健康診断と検査がすべてわかる本」(時事通信社)など1983年 東京大学医学部医学科卒業 1984年 東京日立病院内科1986年 東京大学医学部附属病院第一内科1991年 山梨医科大学医学部臨床検査医学助手1997年 山梨医科大学医学部臨床検査医学助教東京大学医学部附属病院内科2003年 東京大学大学院医学系研究科臨床病態検査医学助教授同医学部附属病院検査部副部長検査医学教授同医学部附属病院検査部部長トミユタカ東京大学大学院医学系研究科臨床病態検査医学 教授 裕はじめの言葉

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