主な研究領域生体医工学、コンピュータ外科、医療福祉工学主な著書2017松野文俊、大須賀公一、松原仁、野田五十樹、稲見正彦 編, "ロボット制御学ハンドブック" (分担執筆) "第29章手術支援 20.1, 29.7", 887, 906 (2017)2015ステファノス・ゼニオス、ジョシュ・マコーワ、ポール・ヨック日本語版翻訳・監修:一般社団法人 日本医療機器産業連合会、一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ, "スタンフォード大学 バイオデザイン" (共訳) "<4.1>知的財産の基礎"(薬事日報社)212-232 (2015)2014Jolesz, Ferenc (Ed.), "Intraoperative Imaging and Image-Guided Therapy" (共著) "Optical Navigation", Spinger, pp581-590 (2014)2010石田隆行、桂川重彦、藤田広志 監修、"医用画像ハンドブック " (分担執筆) "第9編第6章 手術支援"(オーム社)1366-1375 (2010) ロボット技術は手術分野を中心に現実の医療に応用されている。ある特定の分野における内視鏡下での手術(低侵襲手術)ではロボット機器を用いる手術により、優れた臨床成績が上がるようになっている。また画像診断を中心に専門医を支援するAI技術を応用した画像診断システムが、我が国においても医療機器ソフトウェアとして承認され実用化される時代となり、今後これらの技術とロボット技術の融合も進むものと考えられる。 一方で、ロボットという言葉から、自動で様々な医療行為を行う技術が出現するのではないかという期待と危惧が社会に見られるが、実際にはいまだその段階までには至っておらず、医師を支援するツールとしての研究開発が行われているのが現状である。ロボット技術・AI技術の応用にはいくつかの段階があり、順を追ってその段階に応じた用途を明確にして、安全で効果が高く信頼性の高い医療技術に育てていく段階的な研究開発戦略が求められる。ロボット技術は、人間の手では実現しえないような微細な操作の実現に有効な技術である。また各種物理的エネルギー(電気エネルギー、光エネルギー、超音波エネルギー、放射線等)を患部に正確に照射し、標的治療を実現にも重要な技術である。ロボット技術は外科医が、複雑な手技や新たな標的治療を実現する上での重要な要素技術であるが、様々な診断手段や治療手段と統合化したシステムとすることが不可欠である。101985年 東京大学工学部精密機械工学科助手1987年 東京電機大学理工学部応用電子工学科助手1991年 東京電機大学理工学部応用電子工学科専任講師1992年 東京電機大学理工学部応用電子工学科助教授1998年 東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻助教授1999年 東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻助教授2001年 東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻教授2006年 東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻教授2012年 東京大学大学院工学系研究科附属医療福祉工学開発評価研究センター、(2012〜2018はセンター長)、教授 現在に至る医薬品医療機器総合機構(PMDA)副審査センター長(〜2017年5月)2014年 東京大学大学院工学系研究科副研究科長、国際工学教育推進機構長(〜2017年3月)2017年 医薬品医療機器総合研究機構理事長特別補佐(〜2019年3月)〜現在 東京大学臨床生命医工学連携研究機構機構長イチロウサマ間郎 東京大学大学院工学系研究科附属医療福祉工学開発ク久佐評価研究センター 教授 一手術支援ロボットの現状と将来
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