第39回 変わりつつあるアレルギー疾患の考え方
9/16

 「アレルギー」と名前のついた病気は、われわれのまわりには昔から多数存在し、その数は年々増えているように見える。「アレルギー疾患」と一概にまとめられているが、その中には軽いものから命にかかわるものまであり、小児から成人、高齢者まで、日常生活の中でさまざまな形で罹患する多様性のある疾患でもある。 このシンポジウムでは、その中でも遭遇することの多い、「食物アレルギー」、「喘息」、「アトピー性皮膚炎」、そして「アレルギー性鼻炎」を取り上げ、それぞれの専門家の先生方に、新しい病態解明の進歩と概念の変化をまとめていただく。さらにそれに基づいた治療法の開発について、いまだ使われているかもしれない古典的な対応とどのようにちがうのかを理解し、さらにどのように治療の個別化につながるかについても議論いただく予定である。 このシンポジウムが、アレルギー疾患の治療の進歩を、臨床の現場でも実現するきっかけとなれば幸いである。主な研究領域慢性腎臓病、糖尿病性腎症、水電解質代謝異常、骨ミネラル代謝、尿毒症主な著書「やさしい腎臓病患者のためのリン・カルシウム代謝の自己管理〜保存期・透析期から移植期まで〜」(医薬ジャーナル社)「レジデントのための腎臓病診療マニュアル 第3版」(医学書院)「腎臓・水電解質コンサルタント 第2版」(金芳堂)1983年 東京大学医学部医学科卒業 東京厚生年金病院内科、公立昭和病院腎臓内科勤務1990年 東京大学医学部附属病院第一内科助手1992年 米国バンダービルト大学リサーチフェロー1995年 宮内庁侍従職、侍医1997年 東京逓信病院循環器科(腎臓内科)医2000年 神戸大学医学部附属病院助教授、代謝機能疾患治療部部長2007年 神戸大学大学院医学研究科内科学講座腎臓内科学分野長、戦略的独立准教授、腎・血液浄化センター長2009年 東海大学医学部内科学系腎内分泌代謝内科専任教授フカガワマサフミ東海大学医学部 内科学系腎内分泌代謝内科 教授 雅深川史 師7司会の言葉

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る