第39回 変わりつつあるアレルギー疾患の考え方
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ヤ矢冨授 2 2005年 東京大学大学院医学系研究科臨床病態 気管支喘息、アレルギー性鼻炎・花粉症、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどのアレルギー疾患は急増しており、いまや国民病といってよい。国もアレルギー疾患への対策を喫緊の課題ととらえ、アレルギー疾患対策基本法に基づく基本指針等を踏まえた取り組みを展開している。今後、本疾患に対する医療の提供体制が着実に整備されていくと想定されるが、それとともに重要なのが、患者さんを含めた一般の方がアレルギー疾患に関して、正しい知識を持つことである。 本シンポジウムの前半の部では、アレルギー疾患を横断的にとらえ、その考え方、発症予防、検査の最新情報をお届けさせていただく。さらには、喘息と向き合いながら、世界のスピードスケート短距離界の第一人者として活躍され、長野オリンピック金メダリストとなられた清水さんから特別発言をいただく。 例年通り、テーマに関して我が国のトップ・リーダーの先生方に、わかりやすい内容のご講演をお願いした。インターネットで得られる医療情報は膨大であるが、中には、正しい標準的診療とかけ離れた情報も飛び込んでくることがあり、アレルギー疾患に関しても例外ではない。本シンポジウムにご参加いただく皆様方には、是非、アレルギーに関する正しい理解を深めていただき、午後の部で取り上げる各アレルギー疾患の理解の前提となる知識を吸収していただけることを願っている。主な研究領域臨床検査医学、臨床血液学、血栓止血学、生理活性脂質主な著書編著「臨床検査法提要」(金原出版)「今日の臨床検査」(南江堂)「標準臨床検査学」(医学書院)「血液形態アトラス」(医学書院)「臨床検査値判読ハンドブック」(南江堂)「出血性疾患の実践診療マニュアル」(南江堂)「健康診断と検査がすべてわかる本」(時事通信社)など1983年 東京大学医学部医学科卒業 1984年 東京日立病院内科1986年 東京大学医学部附属病院第一内科1991年 山梨医科大学医学部臨床検査医学助手1997年 山梨医科大学医学部臨床検査医学助教東京大学医学部附属病院内科2003年 東京大学大学院医学系研究科臨床病態検査医学助教授同医学部附属病院検査部副部長検査医学教授同医学部附属病院検査部部長トミユタカ東京大学大学院医学系研究科臨床病態検査医学 教授 裕司会の言葉

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