第37回 糖尿病診療の未来
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日本赤十字社医療センター第1消化器科 帝京大学医学部第1内科講師 糖尿病は、適切な管理が行われないと様々な合併症を引き起こして生活の質を低下させる疾病であるが、1970年以降の日本人の生活習慣の変化により患者数は激増し、現在の日本においては予備群も含めると2,000万人以上に達するといわれている。一方で、近年数多くの作用機序が異なる内服薬・注射薬が診療の場で使えるようになり、個々の患者さんの病態に応じた治療が行えるようになってきた。また、デバイス面でも大きな進歩がみられ、血糖値を持続的に測定する器械も出てきており、更にはその時々の血糖値に応じてインスリン注入量を自動調節する、という夢のような器械も近い将来使えるようになるのではないか、と期待されている。 このような状況を受けて、午前中のシンポジウム1では、最初に日本糖尿病学会理事長である東京大学の門脇教授に、糖尿病診療の課題と進歩ということで、わが国の現状についての総論的なご講演を頂く。続いて、糖尿病の検査の現状と将来、治療薬の進歩、そして検査・治療の最先端である持続血糖測定器とインスリンポンプについて、それぞれの分野のトップリーダーの先生方にご講演を頂く。 本シンポジウムを通じて、糖尿病とその診療について、理解を深めて頂けることを期待している。主な研究領域内科学、消化器病学主な著書編集「消化器ナビゲーター」、「ここまできた肝の科学」、「講義録 消化器学」など1977年 東京大学医学部医学科卒業 東京大学医学部附属病院内科研修医1979年 東京警察病院消化器センター内科1980年 東京大学医学部第2内科医員1984年 米国UCLA客員研究員1987年 東京大学医学部第2内科助手 1990年 帝京大学医学部第1内科助教授1998年 帝京大学医学部内科教授2010年 帝京大学医学部附属病院副院長(併任〜2013年)2011年 帝京大学医学部内科学主任教授2013年 帝京大学医学部長(併任)タキカワハジメ帝京大学医学部 内科学 主任教授 一滝川2司会の言葉

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