第36回 がん診療はこう変わった
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ヤ矢冨授 2 2005年 東京大学大学院医学系研究科臨床病態 がんが日本人の死因のトップになって久しいが、がんはもはや不治の病でないことは周知である。がんの診断・治療は日進月歩であり、早期診断・精緻な診断のための技術、さらには、治療方法・手技の進歩により、がんが治癒する可能性はますます高まっている。 午前のシンポジウム1では、がんの診断の進歩を取り上げる。多くの診断手段がある中で、放射線診断を中心とした画像検査、主に血液検体を用いて分析する腫瘍マーカー、個別化医療を可能とする分子診断のそれぞれに関する最新の情報をお届けさせていただく。さらには、がんを克服して大活躍されている鈴木さんの特別発言をいただく。 例年通り、テーマに関して我が国のトップ・リーダーの先生方に、わかりやすい内容のご講演をお願いした。がんの早期発見・早期治療の重要性を含め、がんに関する正しい情報を得ることの重要性は益々高まっている。午後のシンポジウム2で取り上げるがんの治療の前提となるその診断に関して、 皆様方に正しい理解を深めていただけるものと期待している。主な研究領域臨床検査医学、臨床血液学、血栓止血学、生理活性脂質主な著書編著「臨床検査法提要」、「今日の臨床検査」、「臨床検査値判読ハンドブック」、「抗血栓療法のノウハウとピットフォール」、「健康診断と検査がすべてわかる本」、「出血性疾患の実践診療マニュアル」など1983年 東京大学医学部医学科卒業 1984年 東京日立病院内科1986年 東京大学医学部附属病院第一内科1991年 山梨医科大学医学部臨床検査医学助手(この間、1993年〜1995年 米国ワシントン大学へ留学)東京大学医学部附属病院内科1997年 山梨医科大学医学部臨床検査医学助教2003年 東京大学大学院医学系研究科臨床病態検査医学助教授同医学部附属病院検査部副部長検査医学教授同医学部附属病院検査部部長トミユタカ 裕東京大学大学院医学系研究科臨床病態検査医学 教授司会の言葉

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