第36回 がん診療はこう変わった
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日本赤十字社医療センター第1消化器科 帝京大学医学部第1内科講師 好評を頂いているメディコピア教育講演シンポジウムも今回で36回目を迎える。 現在、日本人の2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで死亡している。したがって、私達はがんになるか、家族にがん患者がいる状態になるかを避けて通れない。私自身、いつもは医師としてがん患者さんの診療にあたっているが、2014年末に父が膵臓がんで入院して2015年初めに死亡するまで、家族としての立場でがんに直面することになった。このこともあり、今回、本シンポジウムのテーマとして、「がん診療はこう変わった」を取り上げた。がんがどうして出来るのか、どうすれば予防できるのかは、近年の医学の進歩にも拘わらず、一歩ずつ進歩しているものの多くが不明のままである。しかしながら、がんの診断や治療のすさまじい進歩があるのも事実である。 今回は従来の前半に基礎的な講演を、後半に疾患を取り上げる形とは異なり、前半にがんの診断、後半にがんの治療という構成とした。 講演は、各々のテーマに関してわが国のトップリーダーの先生方にご講演をお願いしたので、皆様方にがん診療がどのように変わってきたのか理解を深めて頂けるものと考える。主な研究領域内科学、消化器病学主な著書編集「消化器ナビゲーター」、「ここまできた肝の科学」、「講義録 消化器学」など1977年 東京大学医学部医学科卒業 東京大学医学部附属病院内科研修医1979年 東京警察病院消化器センター内科1980年 東京大学医学部第2内科医員1984年 米国UCLA客員研究員1987年 東京大学医学部第2内科助手 1990年 帝京大学医学部第1内科助教授1998年 帝京大学医学部内科教授2010年 帝京大学医学部附属病院副院長(併任〜2013年)2011年 帝京大学医学部内科学主任教授2013年 帝京大学医学部長(併任)タキカワハジメ 一滝川1帝京大学医学部 内科学 主任教授はじめの言葉

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