第34回 栄養と食欲
8/16

ヤ矢冨授 6 2005年 東京大学大学院医学系研究科臨床病態 適切な栄養状態を保つことは健康維持の基礎である。過栄養はメタボリック症候群に代表される生活習慣病に関係し、低栄養は病気の治療や手術後の回復を妨げる。 午前中のパネルディスカッションでは、「栄養と食欲」の基礎を学んでいただいたが、午後のシンポジウムでは、「栄養状態評価と治療」と題して、診療現場における栄養療法の実際を専門の先生方にご解説いただく。そして、その後、森崎友紀さんから、「食欲と栄養を満たす」という特別発言をいただく。食欲と適切な栄養維持には密接な関係があり、ときに排反することもあるが、専門家としてのアドバイスをいただく。最後に、本教育講演シンポジウム全体の総合討論を行う。 栄養状態の評価法とそれに基づく治療法は日進月歩である。実際に、多くの代謝関連の疾患では食事療法が重要な治療手段になっており、また、栄養的介入により、患者の治療経過が改善し、入院期間とコストが削減できることも多くの研究成果が示すところである。 栄養学・栄養療法に関心が高まる現在、我が国を代表する専門家にわかりやすく解説していただく本シンポジウムで、最新かつ正しい知識・理解を得ていただきたい。主な研究領域臨床検査医学、臨床血液学、血栓止血学、生理活性脂質主な著書編著「臨床検査法提要」、「今日の臨床検査」、「臨床検査値判読ハンドブック」、「抗血栓療法のノウハウとピットフォール」、「新 検査のすべてがわかる本」など1983年 東京大学医学部医学科卒業 1984年 東京日立病院内科1986年 東京大学医学部附属病院第一内科1991年 山梨医科大学医学部臨床検査医学助手(この間、1993年〜1995年 米国ワシントン大学へ留学)東京大学医学部附属病院内科1997年 山梨医科大学医学部臨床検査医学助教2003年 東京大学大学院医学系研究科臨床病態検査医学助教授同医学部附属病院検査部副部長検査医学教授同医学部附属病院検査部部長トミユタカ東京大学大学院医学系研究科臨床病態検査医学 教授 裕司会の言葉

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る