第33回 肝臓の病気
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フカガワマサフミ これまで、肝炎に限らず、慢性の病気は、なかなか治りにくいとされてきた。しかし、診断法と薬物治療の進歩によって、最近は必ずしもそうではない。 ウイルス肝炎がその好例であり、すべての症例とは言えないものの、適切な時期に、きちんと薬物治療することで、進展を押さえることが可能となって来ている。肝細胞癌の治療も、血液検査や画像診断の進歩により、早期に発見し、積極的に治療出来るようになった。 すなわち、病気の正体と経過がより明確になることで、それを手がかりに、治らない病気が治る病気に変わって来たということである。 このシンポジウムでは、慢性肝炎と肝細胞癌の診療の最前線をご紹介する。医師だけでなく、医療関係者、そして患者のみなさんまで、広く最新の情報が伝わり、早期の適切な治療につながることを期待したい。主な研究領域慢性腎臓病、糖尿病性腎症、水電解質代謝異常、骨ミネラル代謝、尿毒症主な著書「レジデントのための腎臓病診療マニュアル 第2版」(医学書院)「透析患者の病態へのアプローチ 第2版」(金芳堂)「図解:水電解質テキスト」(文光堂)「EBM透析療法 2010-2011」(中外医学社)「やさしい透析患者のためのリン・カルシウム代謝の自己管理」(医薬ジャーナル社)1983年 東京大学医学部医学科卒業 東京厚生年金病院内科、公立昭和病院腎臓内科勤務1990年 東京大学医学部附属病院第一内科助手1992年 米国バンダービルト大学リサーチフェロー1995年 宮内庁侍従職、侍医1997年 東京逓信病院循環器科(腎臓内科)医2000年 神戸大学医学部附属病院助教授、代謝機能疾患治療部部長2007年 神戸大学大学院医学研究科内科学講座腎臓内科学分野長、戦略的独立准教授、腎・血液浄化センター長2009年 東海大学医学部内科学系腎内分泌代謝内科専任教授 雅深川史 師6東海大学医学部 内科学系腎内分泌代謝内科 教授司会の言葉

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