第32回 血液の病気
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第32回メディコピア教育講演シンポジウム血液の病気◆ここまで進んだ診断と治療矢ヤ冨 1   17年 東京大学大学院医学系研究科臨床病トミ 医学・医療のタイムリーな問題・話題に関して、我が国の最先端研究者により、広い視野から、かつ、わかりやすく、講演・議論いただいているメディコピア教育シンポジウムは今回で第32回を迎える。幸い、好評を博し、盛会を続けているが、今回のシンポジウムでは、「血液の病気」をテーマとした。 血液には、細胞成分として、赤血球、白血球、血小板が含まれている。赤血球は全身に酸素を運搬する一方、白血球は生体の感染防御の中心を担う。また、血小板は、血漿中の凝固蛋白質と協同して、止血に重要な役割を果たす。従って、これらの血液細胞(血球)に異常が生じると、貧血、感染、出血傾向などの重大な症状が起きる。今回のシンポジウムでは、それぞれの血球の機能、さらには、血液の病気の診断と治療の最新情報をお届けする。すべての医学領域が日進月歩であることは申し上げるまでもないが、今回取り上げる血液病学の領域はとくに進歩が目覚ましく、診断・治療両面において、10−20年前には予想すらできなかったような革新的進歩が認められている。シンポジウムでは、現代医療の最先端に触れていただけるものと信じている。 以上のように、最新の内容が含まれているものの、例年通り、テーマに関して我が国のトップ・リーダーの先生方に、わかりやすい内容のご講演をお願いした。本シンポジウムにより、皆様方に血液の病気についての正しい理解を深めていただけるものと期待している。主な研究領域臨床検査医学、臨床血液学、血栓止血学、生理活性脂質主な著書編著「臨床検査法提要」、「今日の臨床検査」、「臨床検査値判読ハンドブック」、「抗血栓療法のノウハウとピットフォール」、「新 検査のすべてがわかる本」など昭和58年 東京大学医学部卒業   59年 東京日立病院内科  61年 東京大学医学部附属病院第一内科平成 3年 山梨医科大学医学部臨床検査医学助手(この間、平成5年〜7年 米国ワシントン大学へ留学)東京大学医学部附属病院内科   9年 山梨医科大学医学部臨床検査医学助教授  15年 東京大学大学院医学系研究科臨床病態検査医学助教授同医学部附属病院検査部副部長態検査医学教授同医学部附属病院検査部部長東京大学大学院 医学系研究科 臨床病態検査医学 教授ユタカ 裕はじめの言葉

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