弘 8 6年 同腎臓内科主任医長 11年 筑波大学臨床医学系内科講師 13年 同内科助教授(血液浄化療法部) 糸球体腎炎ならびにネフローゼの初期症候は検尿異常である。特に緩除に進行する慢性糸球体腎炎では、病初期には自覚症状を欠き、健診などで実施される検尿検査が唯一の早期発見法となる。日本透析医学会の調査によると、最近、慢性糸球体腎炎を原因とする透析導入患者数が減少してきた。これは、我が国で学校検診、職域健診から住民健診に至るまで、生涯にわたる検尿健診が開始され30年以上が経過し、糸球体疾患の早期発見と早期治療体制が整備されてきた効果の現れと見られている。しかしながら、健診受診者の検尿異常、特にタンパク尿陽性率には、近年においても各年代とも減少傾向は認められないため、糸球体腎炎の早期発見体制を継続し続けないと、再度増加傾向に至らないとも限らない。また、糸球体腎炎の治療法の進歩により、早期発見出来れば、治癒する患者が増加しているのも事実である。 本講演では、慢性糸球体腎炎を中心に、様々な糸球体腎炎症候群の病態、早期発見法、対処法、注意点などを中心に概説する。主な研究領域内科学 腎臓内科疾患全般、慢性腎臓病、腎糸球体傷害の発症進展機構主な著書「内科学 第7版 慢性糸球体腎炎、急速進行性糸球体腎炎」(朝倉書店)「新臨床内科学 第7版 急速進行性糸球体腎炎」(医学書院)「内科学書 急性糸球体腎炎、急速進行性糸球体腎炎」(中山書店)編集「コメディカルのためのCKD診療マニュアル」(南江堂)昭和59年 筑波大学医学専門学群同卒業 平成 2年 株式会社日立製作所日立総合病院腎筑波大学附属病院医員臓内科医師同腎臓内科医長 この間、平成13年8月より平成14年8月まで、米国University of Oregon, Institute of Molecular Biologyにてresearch Associateとして研究に従事。 16年 筑波大学大学院人間総合科学研究科臨床医学系腎臓内科助教授 17年 筑波大学附属病院血液浄化療法部部長(併任) 18年 筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻腎臓病態医学分野教授ヤマクニヒロ筑波大学大学院 人間総合科学研究科疾患制御医学専攻腎臓病態医学分野 教授ガタ縣山 邦糸球体腎炎とネフローゼ症候群
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