第30回 動脈硬化をめぐって
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第30回メディコピア教育講演シンポジウム動脈硬化をめぐって◆予防と治療の新しい展開オ生帝京大学医学部内科学教授主な著書「動脈硬化・高脂血症を治す」(保健同人社)、「脂質の科学」(朝倉書店)、「高脂血症」(金原出版)、「内分泌代謝学」(中外医学社)、「高脂血症」(梧桐書院)、「スタチンQ&A」(医薬ジャーナル社)、「フィブラートQ&A」(医薬ジャーナル社)、「高脂血症テキスト」(南江堂)、「EBM 内科処方指針」(中外医学社)、「わかりやすい動脈硬化」(ライフサイエンス出版)、「高脂血症診療ガイダンス」(メディカルビュー社)、「高脂血症」(日本医事新報社)、「内分泌・代謝学」(メディカルビュー社)平成20年度のわが国の死因が発表された。ガンが30%とトップであるが、2位が心疾患で15.9%、3位が脳血管障害で11.1%であり、平成15年度と比較すると心疾患や脳血管障害の比率が高くなっている。心疾患や脳血管障害の原因の多くは動脈硬化に基づくものであり、動脈硬化性疾患という意味では、ほぼガンに匹敵することになり、動脈硬化性疾患の予防対策が喫緊の課題となっている。日本動脈硬化学会では、このような流れの中で、動脈硬化性疾患予防ガイドラインを2007年に発表し、それに基づいて脂質異常症治療ガイドを2008年に発表した。動脈硬化性疾患の予防には、最も重要なことは生活習慣の改善であり、禁煙、食生活の改善で、動脈硬化性疾患の死亡率を半減させたという米国のデータは大いに参考にすべきである。わが国では、元来動脈硬化性疾患の少ない国であり、わが国の課題は動脈硬化性疾患を増やさないことである。そのための生活習慣の改善、ならびにリスクが高い場合の早期の薬物療法は必須である。わが国のデータを中心に改訂した2007年のガイドラインを中心に、脂質異常症の治療法について概説したい。11昭和48年東京大学医学部医学科卒業東京大学付属病院内科研修医50年茨城県日立市日立総合病院勤務小平記念東京日立病院内科転勤51年東京大学付属病院内科第一内科医員55年米国シカゴ大学留学59年東京大学文部教官助手平成2年東京大学第一内科医局長3年帝京大学第一内科助教授4年東京大学第一内科非常勤講師兼務8年広島大学第一内科非常勤講師兼務9年帝京大学内科教授13年帝京大学内科主任教授テラ寺モト本タミ民動脈硬化性疾患の予防と治療のガイドライン

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