宝函Summary_45-4
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「パニック値」とは、「生命が危ぶまれるほど危険な状態であることを示唆する異常値」で、直ちに治療を開始すれば救命しうるが、その把握は臨床的な診察だけでは困難で、検査のみによって可能とされている。パニック値は、基準範囲から極端に逸脱した検査値であり、放置されると患者の予後に著しい悪影響を及ぼす可能性があるため、臨床検査技師から検査をオーダーした医師へ迅速かつ確実に報告されることが必要になる。パニック値については、「緊急報告検査値」や「緊急異常値」など様々な呼称が用いられているが、論文や学会発表等では「critical value」、「クリティカルバリュー」や「クリティカルバリュー(通称『パニック値』)」を用いることが望ましいとされている。はじめに

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