宝函 Vol.45, No.1 2024_P9
1/1

日常検査では自動分析機を使用して膨大なデータが報告されている。その中には、前回値と乖離していたり、他の関連項目との間に乖離がみられたり、反応曲線に異常がみられたりする場合がある。このような場合、何らかの非特異的な異常反応が考えられ、原因として、試料中のヒト抗マウス抗体(HAMA)等の異好抗体、免疫グロブリン〔M蛋白、クリオグロブリン、リウマトイド因子(RF)等〕、フィブリン(マイクロフィブリン)、試薬中のポリエチレングリコール(PEG)や界面活性剤、緩衝液組成(pH)、イオン強度、さらにそれらの相互反応が考えられる。本稿では、そのうちのM蛋白によるピットフォールに焦点を当てて解説する。はじめに

元のページ  ../index.html#1

このブックを見る