宝函Summary_45-1
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2013年の冬、北京のPM2.5の時間最大値が993μg/m3に達した。わが国の大気環境にも影響する可能性が大きく報道され、PM2.5 という言葉が広く認知された。PM2.5とは、2.5μm以下の粒子状物質(particulate matter:PM)全般を指す。一方で、大気中の粒子は粒径で分類し、0.08μm以下を超微小粒子、0.08~2.0μmを微小粒子、そして2.0~100μmを粗大粒子と呼ぶ。すなわち大気中のPM2.5とは、微小粒子と超微小粒子を合わせたものといえる。微小粒子は炭素、硝酸塩、硫酸塩、金属、揮発性有機化合物を含み、化石燃料の燃焼で生じることが多いため、人為的な汚染物質と考えられる。一方で粗大粒子は海塩、地質的素材、石英結晶、生物学的素材等であり、自然由来が多い。ちなみに、たばこの副流煙やストーブ等の屋内生活燃料から発生する粒子の粒径は0.1~1μmであり、PM2.5に該当する。はじめに

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