推定一日食塩摂取量
食塩の過剰摂取が高血圧の原因の一つであり、また、減塩を含む生活習慣の改善が降圧に有用であることが多くの臨床研究から明らかとなっています。 日本では減塩の目標が欧米にくらべ緩く、6 g/日 (6 g/日 × 17 mEq = 102 mEq/日) と設定されています。
一日の食塩摂取量の評価方法はいくつかありますが、簡便で実際的な評価方法として随時尿を用いた計算式の利用が推奨されています。
計算式は以下の通りです。
- 24時間尿クレアチニン排泄量予測値 (mg/日) = [体重 (Kg) × 14.89] + [身長 (cm) × 16.14] - (年齢 × 2.043) - 2244.45
- 24時間尿ナトリウム排泄量 (mEq/日) = 21.98 × [随時尿ナトリウム (mEq/L) ÷ 随時尿クレアチニン (mg/dL) ÷ 10 × 24時間尿クレアチニン排泄量予測値] ^ 0.392
- 推定一日食塩摂取量 (g/日) = 24時間尿ナトリウム排泄量 ÷ 17
推定一日食塩摂取量の算出には
- 随時尿ナトリウム
- 随時尿クレアチニン
- 年齢
- 身長
- 体重
の情報が必要です。
※ クレアチニンは筋肉量により変化するため、体重、身長、年齢による補正が必要です。
食塩摂取量の評価を繰り返し行うことで、保健指導などが適切に行われているかを判断することができます。
参考文献 高血圧治療ガイドライン2019 日本高血圧学会 監修 国際医療福祉大学医学部、三田病院臨床検査医学主任教授高血圧治療ガイドライン2019 (JSH2019) 作成委員
下澤 達雄 先生
推定一日食塩摂取量の計算
計算結果
- 24時間尿クレアチニン排泄量予測量mg/日
- 24時間尿ナトリウム排泄量mEq/日
- 推定一日食塩摂取量g/日